天羽 明惠


東京藝術大学卒業。オペラ研修所、二期会オペラ研修所修了。文化庁派遣芸術家在外研修員としてシュトゥットガルト音楽大学に留学。
1995年第6回五島記念文化賞オペラ新人賞受賞。副賞として財団の助成によりベルリンで2年間研修を行う。同年7月、新人の登竜門として知られるラインスベルク音楽祭で、《ナクソス島のアリアドネ》のツェルビネッタをクリスティアン・ティーレマンの指揮で歌い、続いて8月に、ソニア・ノルウェー女王記念第3回国際音楽コンクールに優勝し、一躍注目を集めた。

その後、ドイツを拠点として、ジュネーヴ大劇場、ザクセン州立歌劇場(ゼンパー・オーパー)、ベルリン・コーミッシェ・オーパー等ヨーロッパ各地の歌劇場や音楽祭に出演。2019年には、ワルシャワで開催された”「ショパンと彼のヨーロッパ」国際音楽祭2019”にて、日本・ポーランド国交樹立100周年を記念したMusic for Peace Concertでの第九公演 ソリストを務めた。
国内では新国立劇場、サントリーホール・ホールオペラなどへ定期的に登場。超絶的なコロラトゥーラとリリックな声が内外で高い評価を得ており、日本の主要なオーケストラの定期公演にも、著名な指揮者のもとソリストとして出演している。サントリーホール・オペラアカデミーのコア・メンバーとして、若手の指導にも力を入れるほか、解説付きオペラの公演をプロデュースし、オペラの啓蒙活動にも積極的に取り組んでいる。
1999年度アリオン賞、2003年第14回新日鉄音楽賞フレッシュアーティスト賞をそれぞれ受賞。これまで戸田敏子、フランシス・シマール、故エルンスト・ヘフリガーの各氏に師事。
2020年にソロアルバム「「R.シュトラウス 4つの最後の歌」をリリース。